「神様の配慮」

拝啓 寒中の候

1年のうちで最も寒い季節を迎えております。皆様いかがお過ごしでしょうか。

オミクロン株が感染拡大し、予断を許さない状況から今月21日から来月13日まで「まん延防止措置」が13都県に発令されました。

まだまだ、閉塞感のある生活が余儀なくされる現実ですが、こんな逆境の中でもエッセンシャルワーカーをはじめ多くの人が苦難に立ち向かっている現実でもあります。

そんな現実を踏まえ、今回は、アメリカのニューヨークリハビリテーション研究所のロビーに掲げてある“ 詩 ”を紹介したいと思います。

A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED

I asked God for strength, that I might achieve 

I was made weak, that I might learn humbly to obey…

I asked for health, that I might do greater things

I was given infirmity, that I might do better things…

I asked for riches, that I might be happy

I was given poverty, that I might be wise…

I asked for power, that I might have the praise of men

I was given weakness, that I might feel the need of God…

I asked for all things, that I might enjoy life

I was given for life, that I might enjoy all things…

I got nothing that I asked for–but everything I had hoped for Almost  despite myself, my unspoken prayers were answered.

I am among all men, most richly blessed !

(翻訳)

『神様の配慮』

成功するために力を与えてほしいと、神に求めたのに、

謙虚さを学ぶようにと、弱さを授かった。

偉大な事ができるようにと、健康を求めたのに、

より良い事ができるようにと、病弱を授かった。

幸せになりたいと、富を求めたのに、

賢明であるようにと、貧困を授かった。

世の人々の賞賛を得ようと、権力を求めたのに、

得意にならぬようにと、失敗を与えられた。

人生を楽しみたいと、あらゆるものを求めたのに、

あらゆるものを喜べるようにと、質素な生活を授かった。

求めたものは、何一つとして与えられなかった。

だが、

「人生の意味を味わいたい」「悔いのない生き方をしたい」

という私の願いは、全て聞き届けられていた。

私は、今、気づいた。

私の人生は、あらゆる人の中でもっとも豊かに祝福されているのだ。

この詩は、アメリカの歴史の中で最も多くの戦死者を出した南北戦争に従軍していた、南軍の無名兵士が書き記したものと言われています。

1950年代、元大統領候補だったA.スティーブンソンは、2度の大統領選挙に敗れ、失意のさなか、教会でこの詩に出会い、彼が、クリスマスカードにこの詩を記したことから世界中に広がっていきました。(参考 「神様が書いた4つの詩」きこ書房)

私は、苦しくなった時、落ち込んだ時など、この詩を読むと、気分がスッと楽になってきます。

さまざまな困難には成長への意味があり、目の前の小さな幸せに感謝することを気づかせてくれます。

まだまだ、コロナ禍などさまざまな問題はありますが、明けない夜はありません。

どうか皆様、寒さも厳しさを増しております。くれぐれもお体にご留意され、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。

敬具