拝啓 落葉の候
落ち葉散り敷く時節となりました。
ゆく秋の寂しさが身に沁みるころ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
巷では、クリスマスグッツが姿を現し始める季節になりました。独り身の男性、女性がなんとなく、寂しさと焦りを感じてしまう季節でもあります。
コロナ禍の影響と価値観の多様性、セクハラ、パワハラ等、他人と関わるのが難しい世の中にあって、いつかは「運命の人」彼氏、彼女に巡り会うことを願い、「出会いがない」等と言いながら、日々が過ぎ去っているという方はいませんか?
実は、同じようにロンドンに住む独り身の経済学者の男性が、「なぜ、自分には理想の恋人がいないのか?」という命題に、真剣に取り組み、科学的に「理想の恋人の人数」と「理想の恋人に出会う確率」を計算し結論を導き出したということが話題になったことがありました。
結論は後にして、日本にこれを当てはめた場合はどうなるのか?を考えてみました。
「運命の人」(理想の人)のざっくりとした条件
1 自分と同じ程度の教養を身につけている
2 容姿が自分好み
3 性格や価値観が一致している
として、
「運命の人」に出会う確率=「運命の人の数」➗「運命の人がいる範囲の人数」になります。
そして、宇宙で未知の文明と出会う確率を求める「ドレイクの方程式」を持ってきます。
「運命の人の数」Gは、
G = 日本の人口(126,000,000人)
✖️ 日本の人口に占める異性の割合(男0.49 女0.51)
✖️ 東京都に住んでいる割合(0.11)
✖️ そのうち24歳から34歳までの割合(男0.11 女0.10)
✖️ そのうち大卒の割合(0.5)
✖️ 好みの容姿(0.05)
✖️ 相手が自分のことを魅力的だと感じる確率(0.05)
✖️ 未婚の確率(男 0.6 女0.5)
✖️ 自分と性格が合う確率(0.1)
日本には、「理想の人の数」が、
男性の場合=44人 女性の場合=56人
が存在する計算になります。
東京都という範囲で計算すると偶然に「理想の人に出会える確率」は、単純に
男性→100万回に3人位 女性→100万回に4人位 東京でもロンドンでも似たような結論に達し、ドラマのような偶然はもはや奇跡としか言いようがありません。
しかし、現実には恋人達や結婚し伴侶のいる人達がたくさんいます。
運命の人?理想的な人?
実は、人間は自分が付き合った相手を自分の理想として置き換えてしまう性質を持っています。
つまりは、錯覚。「恋は盲目」冷静でいられないのが“恋”の本質です。
“Love is blind” and lovers cannot see, The pretty follies that themselves commit.
「“恋は盲目” 恋人たちは彼らがしている愚行を見ることができない」 by シェイクスピア
そして、すぐに確率を上げる要素は?
まず第一に、
・偶然 ➡︎ 出会う回数が増える行動をとること
要件について
・好みの容姿(0.05) ➡︎ 外見以外の素敵なものを見極める、見る目をもつ
・相手が自分を魅力的に感じる確率(0.05)➡︎ 自分の魅力を上げる努力をする
・自分と性格が合う確率(0.1)➡︎ 相手を受け入れることができる寛容な心
“ただ出会いの回数を増やすだけでなく、自分が経験した出会いの中で、自分が求める条件や判断基準を明確に作り上げて成長していくことが大切なのだと思います。”
そうすれば確率を超えた出会いと成長が見込めるのではないでしょうか?
それでも「出会いがない」場合は、一度恋愛から身を引き“恋愛よりも没頭できる何か”を見つけるようにしましょう。
「我々を恋愛から救うものは、理性よりもむしろ多忙である」 by 芥川龍之介
人間的に大きくステップアップするチャンスなのかも知れません。自分を高め生まれ変わった時に、貴方には新しく素敵な出会いの場所が巡ってくるでしょう。
そして、どこかで貴方の「運命の人」は、今現在、貴方の迎えを待ち望んで努力しているのではないでしょうか?
クリスマスを一ヶ月前に控えて、「運命の人」(理想の人)の存在について考えてみました。
今、伴侶のいる方は、今いる伴侶はまさに“奇跡”の賜物なのです。
自分の“奇跡”に感謝してみてはいかがでしょうか?
朝晩の冷え込みが厳しいこの季節、健康にはくれぐれもご留意ください。
敬具